【正常進化だが弱点もある】SONY「VLOGCAM ZV-E10 II」忖度なし自腹レビュー【新レンズキット付き】

今回は8月2日に発売されたAPS-Cセンサーの「VLOGCAM ZV-E10 II」を紹介します。

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SONYさんの「VLOGCAM ZV-E10 II」です。 パワーズームレンズキット(SELP16502付き)で、実売価格はAmazonさんで163,900円前後となっています。

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「VLOGCAM ZV-E10 II」※ボディ
● 裏面照射型 「Exmor R(エクスモア アール)」 CMOSセンサー
● 有効最大約2600万画素のAPS-Cセンサー
● 画像処理エンジンBIONZ XRを搭載
● 最大759点像面位相差AF
● 電子式手ブレ補正機能「アクティブモード」に対応(1.12倍クロップ)
● 4K 60p・4:2:2 10bit対応
● 思い通りの表現ができる「クリエイティブルック」を搭載
● シネマティックVlog設定
● ブリージング補正機能
● すばやくピントの移動ができる「商品レビュー用設定」
● 背景ぼけ切り換え
● AF/AE追随最高約11コマ/秒
● 高い集音性能を持つインテリジェント3カプセルマイクを搭載
● 約377gの小型・軽量設計
● 大容量Zバッテリーを採用(NP-FZ100)

「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS II」(SELP16502)※パワーズームレンズキット
● 気軽な日常使いに便利なAPS-C標準パワーズームレンズ
● パワーズーム(電動ズーム)を採用
● 広角24mmから中望遠75mm相当までカバー
● 光学式手ブレ補正を内蔵
● ズーム中も被写体を追尾してピントを合わせ続けることが可能
● ブリージング補正機能に対応
● 最短撮影距離は0.25m(ワイド端)0.30m(テレ端)
● 最大撮影倍率0.215倍
● レンズ構成:8群9枚
● 7枚羽根の円形絞り
● フィルター径:40.5mm
● 質量:約107g

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では付属品の紹介から。リチャージャブルバッテリーパック NP-FZ100・細めのショルダーストラップ・マイク部分に取り付けるウインドスクリーンです。※パワーズームレンズキットの場合は、ボディキャップやレンズキャップは付属されていません。

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パワーズームレンズキットの場合は、リニューアルされた「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS II」(SELP16502)が付属されます。あとバッテリーに関しては最近値上がりしたNP-FZ100が採用されています。

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新レンズキットの「SELP16502」はリトラクタブル機構(収納構造)を採用しており、電源が入るとレンズの鏡筒(きょうとう)が伸びます。

※「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS II」(SELP16502)のレビューは別記事で紹介します。

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マニュアルなどの書類です。

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本体の「VLOGCAM ZV-E10 II」です。先代モデルの「ZV-E10」と比べるとサイズは少々大きくなりましたが、性能はかなり良くなっています。デザインはフルサイズの「VLOGCAM ZV-E1」に似ていますね。

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付属のウインドスクリーンを装着すると、こんな感じ。ウインドスクリーンを取り付ける事によって風ノイズの低減効果があります。

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注意点として、ウインドスクリーンはマルチインターフェースシューを利用して取り付けるので、ウインドスクリーンを装着するとマルチインターフェースシューは使用できません。※写真のシューキャップ「FA-SHC1M」は別売りです。

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当ブログの場合は付属のウインドスクリーンは使用せず、SmallRigさんの「ZVシリーズ用の風防付きコールドシューアダプター」を使用しています。

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純正と比べオシャレなモフモフですし、シューも付いているので便利ですよ。オススメ。

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正面です。先代モデルの「ZV-E10」と比べると、グリップが厚くなり持ちやすくなりました。

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動画を撮影中は赤のLEDが正面に点灯するので、自撮りでも録画忘れが防止できますね。

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電源スイッチはシャッターボタンの横に付いており、VLOGCAMらしくズームレバーも装備されています。

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撮影モードは静止画/動画/S&Qのスライドスイッチ式で、録画ボタン・背景ぼけ切り換えボタン・後ダイヤルを上面に装備。

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背面です。MENUボタンや商品レビュー用設定ボタンなどを装備。背面にカスタムボタンがないのは少々残念。

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モニターは当然バリアングル式となっており、3.0型(アスペクト比 3:2)のタッチパネル式モニターです。解像度は104万ドットとなります。

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タッチ感度も良く、レスポンスも素晴らしいです。この辺りは先代モデルの「ZV-E10」と比べると格段に使いやすくなっています。

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ちなみにモバイルアプリケーション「Creators' App」を使えば初期設定が端末から可能になっています。特に時間合わせが楽ですね。

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縦向き表示にも対応し、素早く切り替えが可能です。

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右側面にインターフェースが集中しています。

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マイク端子・USB-C端子・SDカードスロット(UHS-I/II対応)・micro HDMI端子・ヘッドホン端子と一通りのインターフェースが付いています。

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ここで文句なんですが、SDカードスロットのカバーはドア式で問題ありませんが、上下のカバーはドア式(蝶番)じゃないので非常に開けにくいのです。この辺りはしれっと手を抜いており残念ポイントになりますね。

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底面は、こんな感じ。バッテリーはNP-FZ100を採用したのがグット。

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重さは、新レンズキットの「SELP16502」とバッテリーとSDカード込みで491.5gと非常に軽いです。これは良いですね。 光学式ボディ内手ブレ補正機構を省いたのが軽量化に繋がったのだと思います。※ボディのみで約377gです。

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「VLOGCAM ZV-E10 II」を使用して、気になった点は以下の通り。

・4K60pに対応しているが1.1倍クロップされる
(気になるほどクロップされないので良し)
・4K120pには非対応(ベースとなったα6700は対応している)
・AIプロセッシングユニットが非搭載(VLOGCAMなので特に困る事はない)
・アクティブモードは1.12倍クロップされる
(最大の弱点と感じており手ブレ補正も不自然)
・新キットレンズ(SELP16502)だと24mmスタートなので
アクティブモードだとクロップされて画角が微妙に狭い(ワイド端で約27mm)
・光学式ボディ内手ブレ補正が非搭載(その分、軽量化されている)

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ベースとなった「α6700」と比べると、性能が削られている部分もありますが、コンパクトで軽量化されているのは良いですね。あくまでVLOGCAMシリーズとして発売されたので、スチール撮影はオマケ程度と考えた方が良いです。

スチール撮影も本格的にしたいという方や予算的に少し余裕がある方なら「α6700」の方が断然に良いですね。

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VLOGCAMシリーズ全体に言える事なんですが、手ブレ補正のアクティブモードは個人的には微妙です。1.12倍にクロップされるのは仕方ないとして、手ブレ補正性能が所々で不自然に感じカクつきがあります。なので歩き撮影には向いていないと感じました。この辺りは最近のスマートフォンの方がよっぽど優秀ですね。


ご参考までにYouTubeにて「VLOGCAM ZV-E10 II」の手ブレ補正(アクティブモード)テストをしています。

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先代モデルの「ZV-E10」と比べると格段に使いやすくなっており、レスポンスも桁違いに良くなっているので「ZV-E10」ユーザーの買い替えにも良いですね。価格は上がりましたが…()

まさに「正常進化にも程がある」レベルで良いカメラに仕上がっています。手ブレ補正性能は残念でしたが「こういうのでいいんだよ」的なVLOGCAMになっている印象です。

【令和最新版の便利ズーム】E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS II(SELP16502)レビュー【SONYの新レンズキット】につづく。

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