「Ryzen 7 9700X」がTDP105Wをサポートしたので試してみた【ASRock X670E PG LightningのBIOSアプデ】

今回は8月にレビューしたAMDのZen 5アーキテクチャ採用デスクトップ向けCPUの「Ryzen 7 9700X」の追記レビューとなります。


CPUはAMDさんの「Ryzen 7 9700X」です。マザーボードはASRockさんの「X670E PG Lightning」となります。

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「Ryzen 7 9700X」は発売当時のTDPは65Wで、パフォーマンスがそこそこ良いのに低消費電力と低発熱を実現したCPUという所が売りでしたがBIOSのアップデートで、TDPを65Wから105Wに引き上げる設定が可能となりました。


ちなみに当ブログのサブマシン環境は、こんな感じ。


当ブログが使用しているマザーボードはASRockさんの「X670E PG Lightning」となり、BIOSバージョンは「3.08」でTDP105Wがサポートされます。


ASRock X670E PG Lightning・BIOS 3.08

1. Updated to AMD AGESA PI 1.2.0.2.
2. Add "TDP to 105W" option for particular processors.
（特定のプロセッサーに「TDP to 105W」オプションを追加）


BIOS 3.08を確認すると「TDP to 105W」という項目があり、ワンクリックでCPUのTDPを65Wから105Wに引き上げることができる新しいオプションが付いています。


TDP 65W ⇔ 105Wはワンクリックで変更できるので非常に楽チンです。自作パソコン初心者の方でも普通に変更できます。※105Wにする場合は無効から有効にするだけです。


では、TDP105Wとなった「Ryzen 7 9700X」でベンチマークを計測します。

「Cinebench R23」（Ryzen 7 9700X・TDP 105W）
・マルチ 21476pts
・シングル 2131pts

「Cinebench R23」（Ryzen 7 9700X・TDP 65W）
・マルチ 18620pts
・シングル 2122pts


「Cinebench 2024」（Ryzen 7 9700X・TDP 105W）　
・マルチ 1189pts
・シングル 128pts

「Cinebench 2024」（Ryzen 7 9700X・TDP 65W）　
・マルチ 1058pts
・シングル 124pts


Cinebenchの数値でチェックすると、マルチコア性能が約13％向上しています。良いですね。


当然、消費電力と発熱は上がりますが、パフォーマンス優先の方には美味しいCPUと変化します。低消費電力と低発熱といった省電力モードで運用したいなら、BIOSからワンクリックでTDP65Wに戻せるので、2度美味しいCPUかも。素晴らしい。



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